熱海殺人事件LG46を観劇する。今泉佑唯、圧巻の演技力！

今泉佑唯が舞台に挑戦した！

しかも、つか作品の伝説の舞台。

「熱海殺人事件」

最近の熱海はアイドルの起用なので

古参のつか作品ファンには白い目で見られると聞く。

しかし、それも時代の流れ。

舞台を観に行く人口が減っているのだから

それを食い止めなくてはならない。

今年の熱海は今泉佑唯の参加で

例年にない人気で追加公演も決まった。

私は18日と21日に観に行ってきた。

演出の岡村さんとツイッターでやりとりしていたら

泣ける！らしい。ハンカチの用意が必要とのことだった。

今泉佑唯は才能が開花するのではないだろうか？

岡村さんは期待しているらしい。

今までの欅坂ファンが見たこともない

魔性の女が舞台に登場するはずだ！

そして観て来た！！

熱海殺人事件ラストジェネレーション46

今泉佑唯が欅坂46を卒業して初めての舞台

しかも、あの伝説の舞台。

つかこうへいの熱海殺人事件。

正直、大丈夫だろうか？と不安の方が大きかった。

ちゃんとした演技をしているのを見たのは

「恋のツキ」ぐらいだ。

残客など欅坂のドラマは参考にならない。

全員のセリフが棒読みだったから・・・・。

ドラマと舞台は全く違う世界だ。

ドラマや映画はマイクが声を拾ってくれるが

舞台はそれが無い。

最近はヘッドセットを付けて

頬のあたりにマイクがあったりするが

今回の熱海は地声勝負。

今泉は歌が上手く良い声だが強い声ではない。

欅の楽曲も全員曲などは目立つことなく

全員の声をオブラートのように包み込み

欅坂の声としている。

なので舞台で声が通るのだろうか？と心配していた。

実際に大阪公演のレビューでは声が小さいと書かれているものもあった。

私は観たのは18日の千穐楽と21日の大千穐楽。

１８日は2列目のど真ん中。

最初から最後もでほぼ今泉を観ていた。

声は出ていた。

ただ、舞台なれした味方、石田の男性陣と比べれば声は小さい。

それは仕方が無い。初舞台だ。

しかし、セリフを間違える事も無く

素晴らしい演技だと思った。

演出の岡村さんも言っていたが

観客の前に立つと今泉はスイッチが入る。

そして今泉と佐藤の二人芝居。

水野明子から大山の幼馴染に代わってからが圧巻！

今泉は大粒の涙を流し、声を絞り出すようにセリフを吐く。

白い肌に美しい涙が落ちる。演技をしている感が無い。

悲しみに苦悩する女の慟哭だ。

観ている私も涙が止まらない。

これがあの今泉佑唯なのか？

そこに握手会の女王。釣り師の今泉佑唯はいない。

完全に役に入っている。

いや、役が憑依している。

平手友梨奈が欅坂のパフォーマンスで

「僕」が憑依しているのに近い感じがした。

21日の大千穐楽は後方のP列だったので

間近でみることは出来なかったが

今泉の声は届いていた。

山口百恵の「さよならの向こう側」で

素晴らしい歌唱を披露した。

これから今泉佑唯がどこへ向かおうとも

死ぬまで彼女を愛し続ける事を誓った

熱海殺人事件だった。